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vol01:家具屋がデニムに本気で向き合うと? 誇りをかけたモノづくりから生まれたソファ。

家具屋がデニムに本気で向き合うと?誇りをかけたモノづくりから生まれたソファ。

Photographer :Aki Kaibuchi Interview :Kanna Ishihara

衣・食・住を中心とした“ライフスタイル”を提案する街、堀江。最近では特に、ファッションへの強いこだわりがある人が多く訪れている。そこで、「家具にも興味がない人にも振り向いてもらえる、めちゃくちゃカッコいいモノを」という想いでつくられたのが、cubic styleオリジナルのデニムソファ、「Smith」だ。これを生み出そうと考えられたきっかけや、商品開発の経緯、商品の魅力などについて宮地専務にお話を伺った。“家具屋”としての経験と知識を武器に“デニム”とどう向き合い、どのような試行錯誤が行われたのだろうか。

鉄のフレームを活かすソファとはどういうものか、そこから開発は始まった。 背もたれ部分は鋲止め(右上)、手すりのフレームはアイアン(右下)

デニムソファをつくろうと思われたきっかけは?

「線の細いスマートなソファを作りたくて、細くても強度の出せる素材は何だろうと考えた時に、鉄の素材を使おうという事になりました。そこで、デニム地を張ったら合うかも、とひらめいたんです。と同時に、ファッションの街とも認識されている堀江で家具屋を続けているなかで、家具にあまり興味がない人にも振り向いてもらえるモノをつくらねばならない、という想いはずっと持っていて…。それが上手くリンクした感じです」

デニムのソファ自体は珍しいものの、他にもありますよね。

「そうなんです。特に海外製品をよく見かけますね。ただ、それらを見た時の僕の感覚では、布地の質はもちろんですが、見た目優先で座り心地もイマイチだったり、価格と品質が見合っていないものが多い。見た目も座り心地もカンペキで、手の届きやすい価格の、トータルバランスがとれた“家具屋がつくるデニムソファ”をプロデュースしたいと考えました」

岡山県井原市のデニム工場での染色の様子。ここで染色から製織まで一貫して行われている。

何にこだわってソファをつくられましたか?

「まずは座り心地ですね。ソファの背もたれ部分に背中がちょうど心地良く当たり、足の膝裏が隙間なく埋まると、座っていてすごく楽なんです。身体を包み、守ってくれるようなサイズ感と、座面と背面のクッションや本体など中身にもこだわりました」

デニム素材についてはどうでしょう?

「2年程前、デニムの生産で有名な岡山県の児島に取材に行くことから始めました。色んな工場を見学させてもらったり、デニムのあらゆることについて勉強しましたし、藍染の体験もしましたね。そうやって試行錯誤を繰り返し、色々なメーカーさんを訪問した結果、岡山県井原市のデニム工場で生産されている、きめ細やかで柔らかな生地を使わせていただくことに。布づくりの歴史が60年以上になるそこの工場では、染色から製織まで一貫生産されているんです」

デニムを扱う際に苦労されたことは?

「デニムならではの雰囲気をどう出すか、に尽きます。例えば、ジーパンは洗って風合いを出しますよね。そんな感じでデニムソファにも同じ風合いを出そうと思うと、生地を洗ってから縫製すれば楽です。しかし、それでは、洗いを施した生地の雰囲気が縫製に左右されていないことになります。つまり、縫い目の部分のコントラストや、製品化されたときにしか発生し得ない折り返し部分のしわの表現ができません。見た目にリアリティがなく、ちぐはぐな感じになってしまうんですね。ですので、コストはかかってしまいますが、先に大阪でクッションを縫製してから、岡山県児島の専門工場で洗いとビンテージ加工にかけてデニムの風合いを出し、また大阪に戻って…という工程をとることにしました」

そして、「洗い加工ビンテージ仕上」「生デニムノン加工」「合成染料デニム」の3種類をつくられた、と。

「デニムソファをつくるなら、単なる自己満足には終わりたくないと思ったんです。お客様に“暮らし”を提案するのであれば、デニムならではの面白さもお選びいただけるようにしたいなと。なので、洗いをかけたものをメインに、洗いを全くかけずにデニムの経年変化をイチから感じられるもの、また、色移りが気になる方には、合成染料を使って色移りがしないデニムを使用したソファをつくりました。なお、洗いをかけたものについては2種類、洗う回数の違いでダークとライトを用意しました」

そして、座る人数によって大きさが変わり、肘かけ部分の木も3種類から選べるんですね。

「そうなんです。多いでしょ(笑)。デニムソファを使ってほしい気持ち一心です。とにかく一度、お店で座り心地やデニムの風合いを感じていただきたいですね。通常の椅子の張地にはない面白みがあり、使っているうちに愛着に変わると思います。ファションが好きな男性はもちろん、デニムが好きな女性にも楽しんでいただきたいですね」

今回ご紹介した製品

Craft(クラフトシリーズ) DENIM Sofa “Smith”

デニム生地にこだわった、『日本産』デニムソファ。

アイアンのフレームを使って作られた Smith ソファ。
鍛冶屋職人をイメージし、岡山県備中地区産の国産デニム布地で仕上げました。
ヴィンテージデニム・生デニム・色移りしない合成デニムの3種類からお選び頂けます。

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